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ASM-A-1 Tarzon : ウィキペディア日本語版
ASM-A-1 Tarzon

ASM-A-1 Tarzon、またはVB-13としても知られるこの兵器はアメリカ陸軍航空軍によって1940年代後半に開発された誘導爆弾である。初期のRazon無線誘導兵器の誘導システムにイギリストールボーイ5,400kg爆弾を掛け合わせたASM-A-1は、1951年に退役となるまでの短い期間、朝鮮戦争の作戦に投入された。
== 設計及び開発 ==
VB-13の開発は1945年2月に開始されており、ベル・エアークラフト社はこの非常に巨大な誘導兵器の開発契約をアメリカ陸軍航空軍と結んでいた〔Parsch 2003〕〔Stumpf 1998, p.13.〕。VB-13は、より小型のVB-3 Razon(Rangeおよびazimuth only)で用いられる無線指令誘導システムと、イギリスで開発されたトールボーイ「地震」爆弾とを組み合わせていた〔〔Schmitt 2002, p.45.〕。アメリカ陸軍航空軍(USAAF)にはM112として知られていた〔Gillepsie 2006, p.54.〕。「Tarzon」の名称は、兵器及び誘導システムを記述した「Tallboy、rangeおよびazimuth only」を組み合わせた混成語である〔〔NMUSAF Fact Sheet: VB-13 Tarzon Bomb〕。またその発音は、創作された著名な猿人のキャラクターであるターザンと同じである〔"''Bomb With A Brain ''". British Pathé newsreel 52/51A, June 23, 1952. Accessed 2013-03-22.〕。
VB-13は1948年にASM-A-1へと改称され〔、計画コードMX-604の名の下で開発が行われた〔〔Dorr 2003, p.31.〕。この兵器には、爆弾の重心付近にあたる弾体中央部の周囲に環状翼が装着された〔。爆弾後尾には八角形の尾翼部分があり、ここにはRazon誘導システムを内蔵している〔〔。B-29爆撃機での携行を意図したTarzon爆弾は、B-29側にAN/ARW-38「Joint Army Navy, Piloted Aircraft, Radio, Automatic Flight or Remote Control」コマンドリンク送信機を搭載し、そしてTarzon側にはAN/URW-2「Joint Army Navy, Utility, Radio, Automatic Flight or Remote Control」受信機を搭載するという組み合わせを用いた。これは爆弾の飛翔距離と方向について手動指令誘導機能を与えるためである。爆弾のコース選定は、爆弾尾部に付けられたフレアーの補助を受け、目視誘導で実施された〔〔。ASM-A-1内蔵のジャイロスコープは安定性を与え、一方で空圧システムがこの爆弾の舵面を駆動させた〔。この誘導システムは有効であるとみなされた。試験中、Tarzonの平均誤差半径は85mであることが確認された〔。
基礎となったトールボーイが公称5,400kgの重さであるのに加え、環状翼及び制御部分がTarzonの重量を500kgぶん追加した〔。結果、ASM-A-1の寸法と重量はB-29の爆弾倉に収まるような兵器ではなくなった。替わりとしてこの兵器は半引き込み式に携行されることとなり、爆弾の半分が気流に晒されることとなった。これは搭載母機の空気抵抗を増し、さらには乱気流を引き起こしてB-29の操縦に影響を与えることとなった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ASM-A-1 Tarzon」の詳細全文を読む




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